【声楽】

声を出すということ、歌うということは本来非常に楽で軽やかで、身体が生理的に快感を覚える行為です。ですが、その感覚にたどり着くためには日々の練習はもちろん、合理的な身体の使い方、多角的な視点が必要になってきます。自分自身の身体と声をよく知り、自分に合った発声法を会得することができれば、歌うことは人生において大きな喜びをもたらしてくれます。

レッスンでは生徒さんの進度に合わせ、発声法の技術的な指導を徹底して行います。

中級・上級の生徒さんについては（可能な限りピアノ伴奏を伴って）楽曲のより高度かつ音楽的な指導も行います。

【リート解釈・演奏法】

ドイツ歌曲を始めとする芸術歌曲の深さと広がりは、文学と結びついているという点において他のジャンルとは一線を画します。その解釈・演奏には単に音楽的なセンスや美しい声だけではなく、高度な歌唱技術と、文学的素養、さらにはその文化的背景を理解する知性を要します。

レッスンでは本場オーストリアで行われている専門性の高い芸術歌曲（ドイツ・リートに限らない）についての指導を踏襲し、発音はもちろん、言葉の抑揚や単語ごと、そして詩や作曲者の文化的背景も含めた総合的な「芸術歌曲解釈」の指導を行います。

※必ずピアニストを同伴すること。ピアニストの手配が必要な場合は別途伴奏料が必要になります。

【歌唱のためのドイツ語・ラテン語発音】

合唱を歌う人にとっても、あるいはもちろんソロを歌う人にとっても、日本人にとってヨーロッパ言語の発音は常に大きな壁として立ちふさがります。

レッスンでは正しいドイツ語・ラテン語の発音はもちろん、よい発音をするための身体の使い方、難しいあるいは非常にテンポの速い言葉を捌くために効果的な練習方法まで、総合的に「舞台上で発音するための技術」について指導を行います。

また、希望があればイタリア語・フランス語の発音指導も行います。

【楽曲分析（声楽曲を中心に）】

音楽を専門的に勉強する人で「楽曲分析」という言葉に苦手意識、あるいはアレルギーを持っている人は少なくないのではないでしょうか。もっぱら理論的解釈に終始する「楽曲分析」では実際の演奏には役に立ちません。

本講座では、「演奏に直結する分析」をモットーに実際の演奏に生かせる楽譜の読み込み方を研究してゆきます。声楽曲を中心に進めますが、適宜合唱曲や器楽曲も取り上げます。また、受講者からリクエストのあった作品も随時取り上げる予定です。

 

※参加者2人から開講。1クラス最大10名まで。

※基本的に月一回開講。